The Manchurian Candidate (1962) : 影なき狙撃者

『影なき狙撃者』(かげなきそげきしゃ、原題: The Manchurian Candidate)は、1962年に公開されたアメリカ映画。監督はジョン・フランケンハイマー、出演はフランク・シナトラ、ローレンス・ハーヴェイ、ジャネット・リーなど。原作は、1959年に発表されたリチャード・コンドン (Richard Condon) の同名小説であり、ジョージ・アクセルロッド (George Axelrod) が映画用に脚色した。

朝鮮戦争の米軍の英雄(ハーヴェイ)が、実は東側の手で暗殺者に洗脳されており、無意識下で殺人を重ね、大統領候補まで標的にするが、それを元上官(シナトラ)が食い止めようとするという、東西冷戦を背景にした政治サスペンス映画。キューバ危機の最中に公開された。1988年のリバイバル上映時には『失われた時を求めて』に改題された。

2004年、『クライシス・オブ・アメリカ』のタイトルでリメイクされた。
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The Manchurian Candidate (1962) / 影なき狙撃者のあらすじ

ベネット・マーコ大尉(フランク・シナトラ)率いるアメリカの小隊は朝鮮戦争で捕虜になる。部隊を救ったレイモンド・ショー2等軍曹(ローレンス・ハーヴェイ)は帰国後、英雄として称えられた。
しかし、捕虜にされている間に小隊はジルコフ(アルバート・ポールセン)らによる洗脳の実験台とされ、レイモンドはトランプでソリティアをするように促され、クイーンのカードを見ると言いなりになるように洗脳されていた。レイモンドの母親、アイスリン夫人(アンジェラ・ランズベリー)は彼女の再婚相手のアイスリン上院議員(ジェームズ・グレゴリー)を次期大統領にするべく画策していた。レイモンドは出征前、アイスリン議員と対立するジョーダン議員(ジョン・マクギバー)の娘のジョスリン(レスリー・パリッシュ)と恋に落ちたが、アイスリン夫人に仲を引き裂かれていた。二人は再会後、結婚する。しかし、アイスリン夫人はレイモンドにソリティアを勧め、催眠状態になったレイモンドに政敵のジョーダン議員を暗殺するように命令する。ジョーダン議員を射殺したレイモンドは無意識のまま、その場に居合わせた新婦のジョスリンをも殺害する。
レイモンドや戦友の行動を不審に感じたマーコは、恋人のユジェニー・ローズ(ジャネット・リー)の助けも借りて、レイモンドが洗脳にかかっていることを突き止める。マーコから真実を告げられ、洗脳が解けたレイモンドは自分の母親から殺人を命令されていたことを知る。

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