The Day of the Jackal (1973) / ジャッカルの日

『ジャッカルの日』(ジャッカルのひ、The Day of the Jackal)は、フレデリック・フォーサイスの小説を基にした1973年の映画。フレッド・ジンネマン監督、エドワード・フォックス主演。

1960年代のフランスを舞台に、シャルル・ド・ゴール大統領暗殺を企てる武装組織「秘密軍事組織(OAS)」が雇ったプロの暗殺者「ジャッカル」と、大統領暗殺を阻止しようとするフランス官憲の追跡を描いたスリラー。

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The Day of the Jackal (1973) / ジャッカルの日のあらすじ

1954年に始まったアルジェリア戦争は泥沼状態に陥った。「フランスのアルジェリア」を信じて戦う現地駐留軍やフランス人入植者の末裔(コロン、またはピエ・ノワール)らは、フランスの栄光を願う右派世論を味方に付けてアルジェリア民族解放戦線(FLN)やアルジェリア人の村落を殲滅するが、当時のフランス本国は第二次世界大戦の傷も癒えぬまま第一次インドシナ戦争にも敗退した惨状にあり、また相次ぐFLNの爆弾テロや残虐になる一方の戦争で厭戦世論も広がり世論は分裂した。
1958年、本国政府の弱腰に業を煮やした現地駐留軍の決起によって第四共和政は崩壊、フランスの栄光を体現するシャルル・ド・ゴール(以下、ド・ゴール)が大統領に就任したことにより第五共和政が開始された。アルジェリアの軍人やコロンたちは、ド・ゴールが「フランス固有の国土」のための戦争に一層力を入れてくれると期待したが、ド・ゴールは戦費拡大による破綻寸前の財政などを鑑み9月にアルジェリアの民族自決の支持を発表した。1961年の国民投票の過半数もそれを支持し、1962年に戦争は終結してしまった。
現地軍人やコロンらは大混乱のうちにフランスに引き揚げた。彼らは戦争中に武装組織「秘密軍事組織(OAS)」を結成してアルジェリアやフランスでテロ活動を続けていたが、テロ活動は失敗した。フランス政府は官憲だけでなくコルシカマフィアの協力まで取り付けてなりふり構わずOASに対抗したため、OAS幹部がフランス警察によって拉致・逮捕され、表の政治組織も官憲の実行部隊により壊滅させられるなど、OASの衰勢が顕著になり、支援者だった企業オーナーらもOASから離れて行った。

1963年、バスティアン=ティリー中佐の処刑の報を聞いたOAS幹部たちの一部は、オーストリアの潜伏先で、もはや組織は壊滅状態となり、内部の動きは全て察知されてしまうことから、組織外からプロの暗殺者を雇うことを決め、目的遂行に最適の人物として一人の男性(エドワード・フォックス)が選ばれる。本名、年齢共に不詳だが若々しく、狙撃が超一流、要人暗殺の依頼もビジネスとして請け負い、実績を積んでいる男。彼は「ジャッカル」のコードネームで呼ばれることを望み、プロとして法外な報酬を要求した。

OASが組織を挙げてフランス各地で銀行などを襲い資金を集める間、ジャッカルは図書館でド・ゴールの資料を徹底的に調査し、一年のうちに一度だけ、ド・ゴールが絶対に群衆の前に姿を見せる日があることを発見してそれを依頼決行日と決めた。ジャッカルはパリのいくつかの候補地から決行地点を選び、全ヨーロッパを移動しながら必要な特注の狙撃銃、偽造の身分、偽パスポート、衣装や小道具、入出国経路などを抜かりなく用意する。

一方、OASの銀行連続襲撃や、ローマに移動し籠城して動きを全く見せないOAS幹部たちに不審な気配を感じたフランス官憲は、実行部隊を使いローマからOAS幹部のボディガードを拉致し拷問、不明瞭なあえぎ声の中からOASが外部の暗殺者を雇ったこと、その人物が「ジャッカル」と呼ばれていることを知る。ド・ゴールの死は第五共和政とフランスの崩壊を意味する。内務大臣をはじめとするフランス各治安組織の官僚のトップ達が対策会議を開き、捜査は、実績豊富な老刑事であるパリ地域圏司法警察局のルベル警視に一任された。ルベル警視には与えられる限りの権限が与えられたが、定期的に治安組織の官僚たちに捜査報告を行うことを求められ、権力者達の政治的思惑の波をかぶりつつも、ジャッカルを追い始める。

ルベル警視は、その個人的な伝手も用いて、ジャッカルの正体を洗うべく世界中の警察に問い合わせを行い、どうやらあるイギリス人らしいことを知った。イギリス警察は怪しい偽造戸籍を発見し、そこから捜査で容貌や暮らしぶりなどが判明。その情報を元に、ルベル警視はフランス全土の警察・憲兵らを指揮し不審者の入国を阻止しようとするが、ジャッカルはイタリアで調達したレンタカーのアルファロメオの床下シャーシ隙間に分解した銃を隠し、偽造パスポートで南仏から侵入したあとだった。

全国の国境やホテルから毎日届けられる入国者・宿泊者リストを洗い、南仏一帯で何度もジャッカルらしき者を追い詰めるが、その度に彼は寸前で逃げ、何度も偽造パスポートを取り替えて変装を変え、その途上においては、ホテル以外の宿泊場所を巧みに得るなどして、時間を稼ぎながらパリを目指す。ルベル警視は、ジャッカルがOASの極秘の連絡網を利用して、治安トップの報告会の内容や警察による捜査の進捗、規模を事前に把握しているのではと疑い、治安官僚の中から内通者を調べ始め、官僚の中にOASのスパイの女性とそれとは知らずに愛人関係を持った人間を突き止め、ド・ゴール暗殺の決行日がいつであるかを直感する。

大規模捜査の甲斐無くジャッカルはオステルリッツ駅からパリに入り、再び容姿を変えて潜伏。パリでは全国の警察力とユニオン・コルスまで総動員し、裏町の隅から隅まで徹底した大ローラー作戦を行い、平行して人相を公表しての公開捜査に踏み切るが、なおもジャッカルは見つからない。ド・ゴール大統領は、暗殺の危険を訴える側近の声に耳を貸さず、例年通りパリ市内で行われるある式典に出発した。ジャッカルとルベル警視の対決は、ド・ゴールが姿を現すその時間、その場所にまでもつれこむ。

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